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私のホームブログ(http://morimicha.exblog.jp/)にも最近書きましたが、三毛を全て読みたくなったのはこの本がきっかけでした。
もともと中国語テキスト(发展汉语 高级汉语(上) by北京语言大学出版社)で三毛の文章を読んだことがありましたが、当時は「なぜこの人はそんなに人気があるのだろう?そんなに良い文章かしら?」と思った程度でした。
彼女が有名な作家であることは知っていましたが、初めて読んだ文章が心に響かなかったので、興味を持っていませんでした。
先日、神保町の内山書店へ行った際、この本が目に留まりました。かわいいイラストに加え、前書きの「当三毛还是在二毛的时候」にざっと目を通した結果、読んでみる気になりました。
おそらく、「雨季不再来」を読まなければ私は三毛を好きになることも、はまることもなかっただろうと思います。
彼女の楽しかったとは言いがたい幼少期から、人生を変える画家との出会い、初めて発表した「惑」の文章、その後どんどん奔放に成長していく姿を垣間見ることができます。
これまでに三毛の本を4冊読みましたが、私の場合は「雨季不再来」が一番心に響きました。
「还给谁」というエッセイは、2ページという短さなのに、その時の情景と三毛がはっとした発見がとてもきれいに心に残っています。なんて見事なのだろう、としばし呆然としました。中国語の文ひとつひとつがなんて美しいのだろうとも思ったエッセイでした。
とても良い本ですので、多くの人に是非読んでいただきたいです。
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雨季不再来
三毛 著
291ページ
21万5000字
難易度:★★☆☆☆
面白度:★★★★☆
病みつき度:★★★☆☆
後に残る度:★★★★★
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雨季不再来の読書記録:2011/7/21-7/27